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診療科案内心臓弁膜症・構造的心疾患に対する
カテーテル治療

心臓弁膜症・構造的心疾患に対するカテーテル治療について

 近年、高齢化社会などの影響を受け、心不全患者数も増加しております。その原因として心臓弁膜症や先天性心疾患を含む構造的心疾患があります。心臓弁膜症は高齢の方に多い疾患ですが、従来は胸を切開する外科手術のみが根本的治療でした。医療技術の進歩によって、血管に細い管(カテーテル)を挿入し心臓弁膜症の治療をすることが可能となりました。カテーテルによる治療の特徴としては傷が小さく、人工心肺を必要としません。このため、術後の早期リハビリが可能となり、その結果に入院期間が短期間となり、早くもとの生活に戻っていただくことが可能です。このため、高齢や合併症などの理由から従来の手術が難しいと考えられる方にでも、治療を受けてもらえるようになりました。当院では2018年4月から大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術(Transcatheter Aortic Valve Implantation; TAVI)を開始し、2023年3月から僧帽弁閉鎖不全症に対する経皮的僧帽弁接合不全修復術(Transcatheter Edge-to-edge Repair; TEER)を開始しております。当院は両者を行なっている島根県内唯一の施設です。また、構造的心疾患に対するカテーテル治療としては2026年1月からは先天性心疾患である心房中隔欠損症に対するカテーテル治療を開始しました。

 どのような治療法が最適かは患者さんごとに異なります。循環器内科医、心臓外科医、麻酔科医という医師だけではなく、他職種によるハートチームで、それぞれの患者さんに最適な治療を提案しております。

 2026年7月からは島根大学医学部附属病院に心疾患イノベーションセンターが設立されました。今後も新規治療、技術を導入し、島根大学医学部附属病院を受診される患者さに多くの選択肢をもってもらえるよう取り組んでいく方針です。

文責:佐藤 寛大
経カテーテル大動脈弁留置術イメージ
経カテーテル大動脈弁留置術イメージ
valve留置